余代さん (8553zy1f)2022/1/9 01:13 (No.10910)削除描きたいことだけを書いた綴原のソロルです 見なくて大丈夫です💥
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( まるで微温湯の中で逆上せたような感覚。身体は重たくまとわりつく様な熱を帯びて、" は.........、 "と、不規則に吐き漏らした吐息には疲労が色濃く滲む。風邪をひいたときみたいに、視界はくらくらと眩くて、それでも、動くのを止められずに、覚束無い足取りで下手くそなマリオネットみたいに踊り続ける。視界にはもやがかかって、それを必死にかき消そうともがいていたら、終ぞ縺れた足が膝を着いた。 ) っ...............う、...、げほ、こほ......... ( 生温い酸素をすこしでも取り込もうと、巧拙に息をすいこんでも上手くいかない。嗚咽が漏れて、" ......ひゅ、......ッ......、......... "と声にならない悲鳴を上げる脆い身体をひどく憎めば、嵌め込まれた氷のような瞳が溶けだして、朝露を浴びた白百合のように、滲む涙で頬に影を落とす白銀の睫毛が薄らと煌めいた。くるしい。息ができない。行き場のない、やるせない気持ちに苛まれて、でも、どう足掻いても抜け出せない。白いレースカーテンに隠れる窓枠は、うつくしい絵画を閉じ込めた額縁のように、夜空を四角く切り取る。隙間を縫って差し込んだ月の明かりが、ぼんやりと薄暗闇に包まれたレッスン室を照らした。その心許ない明かりを纏って、ぱた、ぱた、と涙の粒が零れ落ちるのを、しばらく、他人事のように見つめていた。 ) ...............ぁ、......ふ、ふふ.........忌々しいくらい......不自由な身体、だ、ね..................? ( 狂ったように溢れ出てくるちいさなちいさな笑みを噛み殺す。俯いた青白い顏を汗で張り付いた長めの前髪が隠す。じくじくと痛みを訴える足首は、まるで足枷のようで、不自由を齎すそれを、白魚のようなまろい指先で、すり......と、撫でれば、吐き捨てるように自嘲した。 )